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伊豆半島の海ジオエリア

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伊豆半島は本州から中央部南へ60km突き出した半島で、半島の幅は東西で約40km、長い海岸線は318kmにも及びます。

伊豆半島は駿河トラフと相模トラフとに挟まれ、太平洋プレートとフィリピン海プレートがユーラシアプレートへ沈み込むため、駿河湾と相模棚にはそれぞれの海底には深い谷があります。

伊豆半島東側部の相模灘は、初島のすぐ沖で水深1000mとなり、湾口部では水深1500mにもなります。湾内には火山活動による海底の高まりも幾つかあり、伊東沖では伊豆東部火山群が存在します。

一方西側の駿河湾はさらに深く、石廊崎と御前崎を結ぶ線上の湾口部では水深2500mに達し、大井川、安倍川、狩野川などの大きな川が流入、さらに伊豆半島南方に続く火山の連なりにぶつかり、大きく蛇行して、黒潮は湾内に流れ込みます。黒潮の下層には海洋大循環に伴う深層水も流れています。

深い海、複雑な海底地形、多様な温度・水質をもつ流れといった条件が加わることにより、伊豆を取り囲む海は他に類を見ない生物の多様性を持つ、まさしく豊かな海であり、泳ぐ・潜る・漕ぐ・乗る・釣る・眺めるなど、あらゆる海辺の遊びが楽しめるのが伊豆半島の大きな魅力です。

伊豆の海のシーズナリティ

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​※データや内容はあくまでも目安です。

各エリアの特徴

​海ジオパーク北伊豆(西)

日本最高峰の富士山の絶景が望める伊豆の西側の玄関口。
市街地近くにいくつかのダイビングエリアが有り、スノーケリングやスキューバダイビングが楽しまれています。そこには隆起した海底火山の起伏や変化に富んだ地形が多様な海中景観を作り出しています。海岸線ではシーカヤックやSUPも盛んに行われており、かつての海底火山が造り出したダイナミックな地形と、溶岩の積み重なりでできた幾何学模様を眺めながらの海上ジオツーリングが楽しめます。

​海ジオパーク西伊豆

目の前に広がる駿河湾から多くの恩恵を 受けている西伊豆エリアは、伊豆半島で は最も古い地層も含む海底火山を中心に形づくられています。数百万年まえの活 発だった海底火山活動、その後の隆起、波により浸食されて出来た地形、海流が堆積させた砂嘴(さし)、そして現在進行中のトラフへの沈み込みなどが絶景を生 み出しています。地上のみならず海底に も多種多様の地形を見ることができます。さらに、それゆえ育まれる多種多様な生物をダイビングやシーカヤック、SUP、 遊覧船で楽しむことができます。日本一と称される夕陽も見どころ。まさに1日中めいっぱい楽しめる海ジオエリアです。

​海ジオパーク南伊豆

約1000万年前以降の浅い海での海底火山活動によってできている南伊豆。このエリアの東と西では全く違った表情を見せます。
東側には白浜海岸と名付けられるほどの真っ白な砂浜があり、海底の白い砂によって海の色は美しく透明なブルーになります。
一方、伊豆の先端を西側に回り込んでみると、沈降と波による浸食のため、人を寄せ付けな いほどの険しく入り組んだ海岸線となってお り、磯は海底まで続き深い紺碧の海が広がっ ています。さらにここは伊豆半島の南端であ るため、黒潮の影響が最も強く、多様な動植 物が育くまれております。それ故ここでの遊 び、食、学びは他では触れることの出来ない オリジナリティに富んでいます。

​海ジオパーク東伊豆

伊豆の大地は現在でも活動中。日本には数少ない独立単成火山群が陸上だけでなく海底でも形成されています。海底火山の名残の上に、国指定天然記念物に指定されている大室山の溶岩流が作った海岸もあります。海底火山と陸上火山の境目が楽しめる東伊豆の海ジオエリア。
海の中を覗いてみると、複雑でダイナミックな地形が広がり、そこは多種多数の生き物たちの宝庫であることが一目でわかります。
スノーケリングやスキューバダイビング では、生き物の観察や写真撮影など、ビ ギナーからベテランまで多彩な楽しみ方ができる、交通アクセスにも恵まれた、大人気の海ジオエリアです。

​海ジオパーク北伊豆(東)

都心から近く、温泉が豊富なリゾート地と して名を馳せている熱海を含むこの地域は、大型陸上火山の東側半分が浸食されてでき た、険しい地形の上に築かれたエリアです。海上から眺めるその絶景もさることながら、沈没船や海中洞窟、カラフルなサンゴの仲 間たちを有する海中にも、古くから伝わる 神話や伝説が残されており、興味は尽きま せん。
また静岡県で唯一の有人島であるリゾートアイランド・初島でもスノーケリングやスキューバダイビングが盛んに行われています。交通アクセスにも恵まれ、比較的小さなエリアながら、多様な楽しみがギュッと詰まった海ジオエリアです。

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